階段

 

どこまでもどこまでも登っていく階段と、どこまでもどこまでも下っていく階段を行かなくちゃいけないとしたら、どっち?

「そりゃあ登っていく方だろ」
スポーツよりも家でパソコン、なあなたがそう言ったのは、正直意外だった。
「どうして?下っていく方が楽じゃない」
「底に何があるのかわからないよりも、上に何があるのかわからない方がまだ夢を見ていられるだろ?」
私は何となく笑顔になって、横にある背の高いあなたを見上げたのだ。
 
じゃあ私は、あなたへと続く階段を登ろう。
だから、待っていて。
一歩一歩、登っていくから。


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その階段がどこまで続くのかはわからないけれど。

2003.7.25